言い伝えによれば、四十七代・淳仁天皇の天平宝字4年(760)に伏敵祈願の為、道忠禅師が勅命を奉じて尊星王の秘法(今の星供祭)を七日七夜にわたり修した処、妙見菩薩が青龍に乗って現れ、国難が消滅したと伝えられています。その青龍を儀式に取り入れたのが「蛇より祭」です。蛇より祭の始まりは、寛文2年(1622)の春、諸国に疫病が流行した折りに始められ、疫病退散、厄除け、雨乞い、五穀豊穣、萬福如意吉祥を祈って、毎年8月7日に行われています。
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北辰妙見尊の言い伝えに関わる北斗七星(七曜星)になぞらえた七人の村人が、朝早く茅場から茅を刈り出し、妙見山の二十三夜塔のある広場に運び上げ、一握りの束(約300束前後)に丸って日干ししておく。
午後3時頃より奉賛会の会員が多数集まって蛇をよる足場を組み、蛇の胴の首にあたる辺りから3人の編み手により干した茅で約200メートル位の長さに拠り込んでいく。頭にあたる部分は別に編み、上顎(7本)、下顎(5本)及び舌(3本)の部分をあわせ、角をつける。
胴部分が編み上がると、当日参拝の全員で、妙見宮の参道に沿って担ぎ上げ、最後に、二十三夜塔の前で頭の部分と胴の部分をつなぎ合わせ、事前に修法を行っている僧侶により、蛇の頭等への御神酒での清めにより完成となり、行事は終了する。

蛇より行事中の住職による読経
このように茅を素材とした大蛇が作られ、神仏混淆の中で僧侶により儀式が行われる特色を持つ希少的価値の珍しい行事として認められ、平成4年に東京都の無形民族文化財として指定された。
北斗七星
七曜星を総括する星で、その主星は妙見大菩薩であると言われている
1、貪狼星(どんろうせい、バイ) 2、巨門星(こもんせい、タラ)
3、禄存星(ろくそんせい、キャ) 4、文曲星(もんこくせい、ハラ)
5、廉貞星(れんていせい、トロ) 6、武曲星(むこくせい、ナ)
7、破軍星(はぐんせい、バ)